県環境部長(小池様)へ意見書を提出。(絶滅危惧種)保護のお願い

意見書020/06/15

高麗ソーラー開発予定地域の希少生物(絶滅危惧種)保護のお願い

                   埼玉県 日高市 横手 12-1
鈴 木 新 一
Mail qqhw6ye9k@sirius.ocn.ne.jp

私は高麗ソーラー開発予定地のふもとに住み炭窯入り林道を散歩道とし山里生活をしております。その炭窯入り林道に接した沢筋スンガマは希少生物の生息域のひとつです。今回生息が確認された希少生物(絶滅危惧種)は、「埼玉県希少野生動植物」に指定されている「アカハライモリ」です。
観てはいるけれど写真に収めるタイミングが活動シーズンもあり難しい日々でしたが、位置情報もわかる写真が取れたとの情報を得ました。発見撮影者はスンガマ管理人さんでたんぼ土手の除草中に発見だそうです。また、林道を挟んだところには広場があり、子供達の遊び場になっていて、池にはトウキョウサンショウウオが生息しています。この一帯が希少生物の生息域で日高市民としてこれを守らなければいけないと思っており、太陽光発電に反対していませんが、山の上の高麗ソーラー開発は下流域に土砂災害の脅威になっており開発反対活動をしております。(2020/03/22 に「高麗ソーラー発電所開発業者へ指導強化のお願い」を農林部様へご提出)

・確認された希少生物(アカハライモリ、トウキョウサンショウウオ、モリアオガエル、オニヤンマのヤゴ、ヤマアカガエル他)すべてを対象とする必要があり、そのエリアは予定されている調整池3号を含む工事対象エリア内になります。 (写真-2,3 エリア図-1,2)

・確認場所は、高麗ソーラー開発予定地の調整池3 号の直下になる、清らかな湧水を水源とする沢を利用した通称スンガマ(田んぼ)の土手です。(写真-1)
・当然、このエリア内の植生保全は重要で樹木の伐採と抜根は厳禁です。
・また、工事で発生する泥水はこれらに致命的なダメージを与えます。(写真-4~8)

・この沢筋から希少生物を捕らえて他の場所へ移動する事は彼らの死滅を意味します。彼らはやっと生き延びられるこの沢筋スンガマ見つけ出して生息しています。移動は絶対にしてはいけません。このエリア(エリア図-2 C)に手をつけてはいけません。どこでも住む事ができる人間とは異なります。環境部さまには、以前に開発予定地を視察されたと聞いております。ぜひ再度ご視察を頂き、県議会において請願採択された事項でもあり、土砂災害の視点も含めて高麗ソーラーの開発を許可なさらぬようお願いいたします。

このお願いに対して、大変お忙しいところお手数をおかけしますが、環境部さまのご対応についてのご返事をお願いいたします。

                                  以上

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11月20日15:30分、埼玉県庁に署名を届ける

相手は農林部長及び環境部長です。アポ時間は約15分。

埼玉県農林部長様並びに担当者様
埼玉県環境部長様並びに担当者様                2019年11月20日

高麗本郷メガソーラー問題を考える会
代表  上野文康

高麗本郷メガソーラー建設計画についての再度の要望書提出について

Ⅰ.はじめに―――民意はNOを訴えています

本日は両部長並びに担当の皆様に面会して、私たちの要望をお伝えする機会をいただきありがとうございます。今回は、当建設計画に反対する署名の提出と再度の要望書を提出にまいりました。

6月7日の要望書提出の時は、署名活動を始めて40日のころでしたが、今日ようやく集約した署名を提出することができます。当建設計画に反対する署名は約5000筆、Web署名を合わせて約6000筆に達しています。

この署名活動が行われている期間には、地元日高市では市議会において、高麗本郷の「大規模太陽光発電施設の建設に対する反対決議」が賛成多数で可決されました(6月26日)。これに続いて、日高市は「日高市太陽光発電設備の適正な設置等に関する条例」を制定し(8月22日)、当建設計画予定地は市長が計画に同意しない特別保護区域となるに至っています。さらには、今秋の埼玉県議会において、当計画の中止を求める請願が出され、全会一致で可決されています(10月7日)。

一方、東日本各地に甚大な災害をもたらした10月12日の台風19号による豪雨は、地元日高市においても、高麗川の洪水被害となって現れ、予定地の2km下流の巾着田をはじめ複数個所で堤防を越え浸水被害が出ています。私たちは、近年の気象環境の変化に伴い、従来の想定を超える被害が起こる危険性を、繰り返し言い続けてきましたが、このことが決して杞憂ではないことが証明されたことになります。

今日、提出する約6000人の署名は、災害の危険と環境悪化への懸念が明確に意思表示されたものですが、これは言わば大きな潮流の波頭にあたるものと言えます。各個人が培ってきた生命観と生活感に根ざした住民・市民の思いは、今回の開発に対してはきわめて否定的です。市民の代表機関である市議会でも、また県民の代表機関である県議会でも当計画反対の決議が圧倒的多数で可決されているのは、この住民・市民の思いを反映したものと言えます。民意はNOを訴えています。

この署名と議決に表された民意に基づく行政のあり方を探り、追及していただくことを強く望みます。民主主義は「国民の不断の努力によって」保持しなければならないと憲法に謳われていますが(12条)、これは公務員、市民双方に向けられていることばです。以下は私たち市民のサイドで、この問題に向き合う中で探ってきたことです。

Ⅱ.複合的視点による解決を提案します―――林地開発許可と日高市条例

当建設計画実施のためには、林地開発許可制度による許認可と「日高市太陽光発電施設の適正な設置等に関する条例」(以下「日高市条例」)の遵守の二つの条件を満たすことが課されていると考えられます。林地開発制度は乱開発防止の必要性を根拠としていますし、日高市条例は災害防止・地域環境の保全並びに市の基本計画を根拠にしています。それぞれが必要欠くべからざる根拠を持っています。ですから、これにはどちらか一方を優先的に考えるという観点は入れるべきではないはずです。一方の必要性を優先し、一方の必要性を割愛するという問題範疇を設定すると間違ってしまいます。二つの必要性は、それぞれに不可欠のものであり、並び立つことが可能であり、背反するものではないのですから。

このようなことを力説するのは、林地開発許可には法的根拠があり、市条例には法的効力がないとして、国法に根拠を持つ林地開発許可を優先し、市条例には譲歩的な位置を与えようとする思考がこの国には存在しているからです。社会的ルールにヒエラルキーを持ち込む国家主義的な思考は、地方自治の精神を重視すべきこのような問題にあっては、克服していかねばなりません。

複合的視点という含意は、以上に述べましたように、「林地開発許可」と「日高市条例」は背反的なものではなく、2条件が複合するものと考えるべきであるというものです。この問題を扱う基本的視座として提案します。

Ⅲ.台風19号豪雨を「新基準(仮)」としてシミュレーションすることを提案します。

台風19号の豪雨の時、建設予定地から国道299号線下を通って高麗川へ流れる水路(以下、K水路と呼びます)を観察しました。以下は、この観察と周囲の状況をもとにした考察です。
①K水路が国道の下に入る地点で、水路の6割、あるいはそれ以上の水位まで水が来ていました。

②建設予定地で計画が実施された場合、少なくとも現状の2倍以上の水が流れることは予想され、もしそれが現実になるとこの水路は国道下の入り口で溢れてしまうはずです。

③近隣の武蔵台団地の調整池がこのとき満水状態になり、周囲のマンホールから逆流した水が溢れる状態であったことがわかっています。

④以上を合わせて考えると、今回の台風19号規模の豪雨が来ると、この計画が実施された場合、国道299号線と周辺の民家は大きく浸水被害に会うことが必至です。

以上のことを根拠に、この件について林地開発審査が行われる場合、今回の台風19号の気象データを最低限の基準としてシミュレーションをすることを提案します。

Ⅳ.今回の要望書提出について

今回の要望書提出は、6月7日に提出した要望書に続く再度の要望書になります。内容としては、前回提出のものと同じ内容のものに、上記のⅠ、Ⅱ、Ⅲが加わったものです。この間、知事の交代がありましたので、新しい知事の名を記入して新たに一式を提出いたします。ただ、添付資料(地質図、松岡氏論文等)は入れませんでしたので、必要に応じて前回提出のものを見てくださるよう御願い致します。

Ⅴ.おわりに
①この件に関して、申請が出され、認可が下りるような場合には、ⅡとⅢの提案がどのように扱われたのか、私たちは知る必要がありますので、お知らせくださるよう御願い致します。

②署名提出と要望書の提出は知事に対して行っていますので、何らかの形で知事からの返答を近日中に御願い致します。

松尾市議の一般質問と行政側答弁の紹介(簡易版)

来たる6月20日、日高市市議会、一般質問で「松尾議員」による太陽光メガソール設置計画に関しての日高市行政側との質疑がありましたのでお知らせ致します。
(6月20日、一般質問参照)

詳細は、日高市市議会ライブを参照ください

** 一部、市長との質疑のみ掲載 **

日高市議会6月定例会の一般質問で、本メガソーラー計画について取り上げられました

日高市議会の令和元年6月定例会において、高麗本郷メガソーラー計画について、松尾万葉香議員による一般質問が行われました。質問と日高市担当部局、及び市長からの答弁がありましたので、その全文をご紹介します。

(日高市議会 議会中継より)

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プレスリリース「県内最大規模の メガソーラー建設計画に対する 条例制定を要望」2019年6月12日

2019年6月12日、高麗本郷メガソーラー問題を考える会では、報道機関向けにプレスリリースを行いました。

↓↓プレスリリースのPDFはこちら
プレスリリース「県内最大規模の メガソーラー建設計画に対する 条例制定を要望」20190612


報道機関各位

県内最大規模のメガソーラー建設計画に対する条例制定を要望
~曼殊沙華 500 万本の群生地巾着田近郊の環境を破壊する計画の中止を

高麗本郷メガソーラー問題を考える会
2019年 6 月 12 日

大規模土砂災害、環境破壊が懸念される
日高市高麗本郷地区のメガソーラー建設計画の中止を求め 、 日高市へ条例制定の要望を提出します 。
日本最大級500 万本の曼殊沙華群生地として有名な巾着田の近郊、日高市高麗本郷地区の山林に、東京ドーム3個分、約15ヘクタールに及ぶメガソーラー施設の建設が計画されています。
この計画に対し、近隣住民有志を中心に構成する「高麗本郷メガソーラー問題を考える会」は、

  1. 皆伐による土砂災害発生の危険性
  2. 麓を流れる高麗川の水質悪化
  3. 県レッドデータブック指定の絶滅危惧種の生息域破壊
  4. 同市の標語でもある“遠足の聖地”の景観破壊

等を懸念し、反対を表明してきました。
既に、市内外の住民から約3千件に及ぶ署名を集め、6月6日には埼玉県農林部、環境部に対して要望書を提出する等の活動を展開してきましたが、日高市が定めるガイドラインには、法的拘束力はありません 。
同計画に対し、実効性のある条例の設定を求める要望を提出します。

<今後の予定>

  • 6 月 13 日 木 14:15~ 14:30 日高市長へ要望書提出
  • 6 月 20 日 木 日高市議会 において条例制定の進捗を問う一般質問(松尾 万葉香 議員